
学力テストB後が勝負!志望校にチャレンジすることで後悔しない
「いま挑む」から物語は動き出す
学力テストBが終わってから10月末までは、志望校を“守り”ではなく“攻め”で考えて動く時期。
テスト結果は現時点のスナップショットに過ぎません。
ここからの数週間で、弱点補強と出題傾向対策を重ねれば十分に伸びます。
大切なのは、今までに受けた学力テストABと道コンの答案をていねいに分析します。そして、落とした設問に再挑戦して得点できるようにすること。
それに合わせて、受験生の内申ランクの位置づけを親子で共有し、今の得点力から当日点で何点上積みすれば合格圏に入るのかを数字で可視化しましょう。
目標が明確になるほど、毎日の学習は迷いなく加速します。
現状維持は実は“リスク高”
札幌のトップ進学校は倍率が高く、内申ランクが特別に有利になるとは言い切れません。
「安全そう」に見える学校へ早々に志望を下げるのは、実はハイリスク。
理由は二つ。第一に、確実な合格は存在しないこと。第二に、挑戦を早く手放すほど、勉強の熱量が下がり本番点が伸びません。
この時期に志望校を下げるのではなく、どうしたら伸ばせるかを考えるべき。
学力テストBの復習で取り戻せる点は多く、内申ランクもすぐに変えられないからこそ、残り時間で当日点の最大化を狙う価値があります。
志望校の見直しは、12月の三者面談でも十分間に合います。それまでは“挑戦を続ける前提”で学習を組み立て、合格可能性の土台を広げていきましょう。
北海道の高校入試の合格への道は「秋」に開く
トップ校合格はかんたんではありませんが、入試戦略をしっかりと整える時期。
やるべきことは大きく3つ
(1)弱点単元の徹底補強
(2)出題形式への慣れ
(3)学習環境の刷新
特に3つ目が大事かもしれません。
思い切って学習環境を大きく変えることで成功した受験生は少なくはありません。
お母さんが「最後の相談相手」になる
受験生が最後に頼るのは身近な大人、とりわけお母さんです。
しかし札幌・北海道の高校入試は年ごとに変わっていますので、お母さんの頃の高校入試の常識とはぜんぜん違うかもしれません。
公立高校入試の問題をお母さんがもし見たことがなければ、どのような問題が出題されているのか一回見ておいて欲しいと思います。
内申ランクと一緒に、ボーダーの点数・偏差値を志望校と同じようなレベルの学校のものを確認をしておきましょう。
志望校の相談を親子でするときの会話のコツは「主語は子ども」。行きたい理由を否定せず深掘りし、「その学校で何を学びたい?」と未来の姿に焦点を当てる。情報で不安をやわらげ、意思決定を支える“頼れる伴走者”になってください。
まとめ
志望校を下げる判断は、急がなくて大丈夫。
内申ランクはすぐには動かせない分、当日点の積み上げは今日から変えられる領域。
内申ランクをこの時期から、上げることができるのかどうかをしっかりと把握して、その上で志望校の合格に向けて当日点を伸ばすためにどのように進めていくのか入試戦略を確認していきましょう。
この時点で点数が足りない場合は、大きく環境を変えることも含めて考えることができる最後の時期です。
11月以降は基本的に志望校を下げる方向での話になってしまいます。
保護者の方には最後の最後まで挑戦を応援し、出願段階(12月)で現実的な組み合わせを整える
——この順序が、後悔しない志望校選びの秘訣です。
さあ、いまの一歩が合格への最短ルートになります。