8月の道コンで志望校を決めると損をする

8月道コンの結果の合格可能性で志望校を判断すると損をする!

「このままじゃ志望校は厳しいかもしれませんね」

8月の道コン(北海道学力コンクール)の結果を見て、こんな言葉を耳にした保護者の方も多いかもしれません。

特に夏期講習を一生懸命乗り越えた直後のこの時期。期待していたほど判定が伸びず・・・

 

お母さんお母さん

夏期講習をやってこの結果なら、
やっぱり志望校を下げたほうがいいのでは…?

このように悩むお母さんもいらっしゃると思います。

でも、ここで声を大にして伝えたいことがあります。

合格親方すどう合格親方すどう

8月の模試の「合格可能性」で子どもの進路を判断してしまうのは、本当にもったいない!

8月道コンの結果をみてお母さんと受験生本人はポジティブになって欲しい

今日は、合格判定に心が揺れるお母さんにこそ届けたいこと、札幌・北海道ならではの高校入試こと、特に道コン(北海道学力コンクール)で志望校を考えることについてお話しします。

模試の判定は未来を保証するものではなく、あくまで「今の学力のスナップショット」に過ぎません。
合格の可能性は、ここからの行動と成長しだいでいくらでも変わります。

この記事を読めば、8月の道コン(模試)の結果に振り回されることなく、
お子さんの“今”に目を向けることで、受験の流れをポジティブに切り替える視点が得られます。

中学生勉強中

8月道コンの結果は「いつの実力」を示しているのか?

道コン(模試)の「合格可能性」は、現時点(模試を受験したとき)での偏差値と過去のデータ(入試結果)をもとに弾き出された「参考値」にすぎません。

けれど、多くのご家庭がこの“参考値”に翻弄され、「合格可能性が低いから」と志望校を諦める判断をしてしまうのです。

でも実は、模試の判定は“努力の過程(プロセス)”を映してはくれません。

毎日コツコツ勉強している姿、少しずつ成績が安定してきたこと、やる気が出てきた変化——。
それらは、数字には表れにくいのです。

8月道コンの結果から受け取るべき合格可能性

以前ご相談をいただいたある中3生のご家庭。

その子は8月道コンで第一志望の札幌市内のTOP進学校の合格可能性が50%以下の判定。
お母さんは「もうワンランク志望校を下げるべきでしょうか」と悩んでいました。

でも、お母さんの話を詳しく聞いていくと、
「今までは宿題をやるのとテスト前だけだったのに、最近は自分から机に向かっているんです」
「塾の先生に質問もするようになって…」
そんな小さな変化を、目を細めながら語ってくれました。

喜ぶ親子

私はこうお伝えしました。
「その変化こそが、本当の“合格可能性”ですよ」
すると、お母さんは少し涙ぐみながら「そうなんですね…安心しました」と笑顔を見せてくれました。

定という数字よりも、行動の変化こそが未来を変えるチカラなんです。

8月道コンの結果とどう向き合うべきなのか?

では、8月の道コン(模試)の結果にどう向き合えばよいのでしょうか?
ここからは、数字に振り回されず、受験に前向きに取り組むための3つの視点を紹介します。

① 道コンの判定は“成長のスナップショット”ととらえる

道コン(模試)の結果は、あくまで現時点での学力を表した「写真」のようなもの。
それが将来を約束するものではありません。
写真が変わるように、努力を続ければ結果も変わる。
特に夏期講習後の8月道コン(模試)は、知識の定着が間に合っていない段階で受けるため、伸び悩むのは当たり前です。

重要なのは、「この模試で分かった課題を、次にどう活かすか」です。
それこそが模試の最大の価値。合格判定に一喜一憂する必要はありません。

中学生

② 数字ではなく“変化”に目を向ける

偏差値や判定という数字ばかりに目がいくと、親も子も気持ちが落ち込みやすくなります。
でも、見てほしいのは数字ではなく「行動の変化」です。

・夜更かししがちだった子が、規則正しく生活するようになった
・塾で黙っていた子が、自分から質問できるようになった
・自分のミスを振り返って、計画を立て直すようになった

こうした変化は、偏差値では測れません。
けれど、これらの“目に見えない成長”こそが、秋から冬にかけて実力として表れてくるのです。

③ 志望校は「今の判定」で決めるものではない

道コン(模試)の結果だけで志望校を変えるのは、未来の可能性を狭めることになりかねません。

確かに、現実を見ることも必要です。
でも、8月時点で合格可能性が低くても、そこから必死に努力して逆転合格を果たした子はたくさんいます。

むしろ、合格判定が悪かった経験が「悔しさ」を生み、そこから火がついた子も多いです。

判定で自信を失う前に、「この子がどれだけ本気で取り組んでいるか」を見つめてください。
志望校は、最終的に子どもが後悔なく選ぶもの。
そのためには、今の頑張りを否定せず、信じてあげることが何よりの支えになります。

ここまで読んでくださったお母さんへ、最後にもう一度お伝えします。

合格親方すどう合格親方すどう

合格可能性は、固定された未来ではなく、「これから作るもの」です。

模試の判定がどうであれ、
お母さんにしか見えない、お子さんの努力と変化があるはずです。

だからこそ、今してほしいことは、
「数字を評価する」のではなく、
「今の子どもの成長を認める」こと。

まずは、道コン(模試)や学力テストの結果を見たときに、
「どうだった?」と聞く前に、
「最近よく頑張ってるね」と声をかけてみてください

その一言で、子どもの中に眠っていた“次の一歩”が動き出すかもしれません。

8月道コンの判定は、ただの通過点です。
その先にある本当の勝負に向けて、今こそお子さんと一緒に、前を向いていきましょう。