

北海道の公立高校を受験予定の中学生と保護者の皆さんに向けて、**内申点(学習点)**と**内申ランク**について詳しく解説していきます。

どうやって計算するの?
どうすれば内申ランクを上げられるの?

内申ランクのことは知らないと損しちゃうかもしれません。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
北海道の内申点(学習点)の計算方法
内申点って何?
北海道では、内申点を正式に「学習点」と呼んでいます。これは中学校3年間の通知表の評定を点数化したものでは満点315点です。
対象となる教科
主要5教科:国語、社会、数学、理科、英語
実技4教科:音楽、美術、保健体育、技術・家庭

全部で9教科すべてが対象になります!
どの教科の成績も大切なんです!
学年ごとの重み付けがポイント!
ここが重要なポイントです!
1年生:9教科の評定合計 × 2倍
2年生:9教科の評定合計 × 2倍
3年生:9教科の評定合計 × 3倍 の3年間分の合計
計算式
内申点(学習点)= (1年生の評定合計×2) + (2年生の評定合計×2) + (3年生の評定合計×3)
ここがすごい!実技教科も主要教科と同じ配点

北海道では、実技4教科の評定も主要5教科と同じ重みで内申点に反映されるのが特徴です。
つまり、音楽で「5」を取っても、数学で「5」を取っても、内申点への影響は同じです。

これは他の都道府県ではあまり見られない制度で、実技教科が得意な生徒にとっては大きなチャンスです。
内申ランクの仕組み
内申ランクとは?
内申点(315点満点)を20点ごとに区切り、「AからMまでの13段階」で表したものが内申ランクです。
ランク | 点数範囲 | 備考 |
---|---|---|
Aランク | 315〜296点 | 各学年で4が2つ以内が目安 |
Bランク | 295〜276点 | |
Cランク | 275〜256点 | |
Dランク | 255〜236点 | オール4(252点)はここ |
Eランク | 235〜216点 | |
Fランク | 215〜196点 | |
Gランク | 195〜176点 | オール3(189点)はここ |
Hランク | 175〜156点 | |
Iランク | 155〜136点 | |
Jランク | 135〜116点 | オール2(126点)はここ |
Kランク | 115〜96点 | |
Lランク | 95〜76点 | |
Mランク | 75点以下 |
1年生でも内申ランクの目安がわかる!
中学1年生の学年末通知表で、9教科の合計点に**7を掛ける**と、おおよその内申ランクの目安がわかります。
例:1年生で9教科合計が27点なら → 27×7=189点 → Gランク

早めに自分の位置を把握できるので、計画的に対策を立てられますね!
内申ランクを上げるための戦略
評価のポイントは4つ!
内申点アップには、以下の4つの要素が重要です:
1. 定期テストの点数
テスト前は最低2週間前から計画的に勉強
1点でも多く取る意識を持とう!
2. 課題・提出物
期限厳守は絶対条件
内容も丁寧に仕上げる
未提出は内申点に大きくマイナス
3.授業態度
積極的な発言・参加
先生の話を真剣に聞く
特に実技教科では「一生懸命取り組む姿勢」が評価される
4. その他の学習活動
授業中の小テスト
発表やグループワーク
振り返りレポートなど
学年別の重点対策
中学1・2年生:基礎固めの時期
学習習慣の確立
苦手分野を作らない
実技教科への意識付け
提出物の完璧な管理

この時期の地道な努力が、3年生での負担を大幅に軽減します!
中学3年生:勝負の1年
苦手科目の徹底克服
定期テスト対策の徹底
全教科での真剣な取り組み

3年生の評定は3倍の重みがあるので、この1年が最も重要です!
内申点と学力検査の関係
選抜の仕組み
北海道の公立高校入試では、募集人員が3つに分けて選抜されます。
**約70%**:内申点と学力検査を**同等**に評価
**約15%**:個人調査書の内容等を重視
**約15%**:学力検査の成績を重視
点数の換算
学力検査:500点満点
内申点:315点満点
学力検査の得点は、315点満点に換算されます(得点に0.63を掛ける)。
そのため、最終的には内申点と学力検査点が**同じ重み**で評価されます。

**どちらも手を抜けない**ということですね!
まとめ:内申点アップの秘訣
今すぐできること
1. **全教科を大切に**:実技教科も主要教科と同じ配点
2. **提出物は完璧に**:期限厳守+丁寧な仕上げ
3. **授業に積極参加**:発言や質問を恐れずに
4. **計画的な定期テスト対策**:2週間前からスタート
長期的な戦略
1. **1・2年生**:基礎固めと学習習慣の確立
2. **3年生**:重み3倍を活かした集中的な取り組み
3. **バランス重視**:内申点と学力検査の両方に力を入れる
最後に
内申点はすぐに上がるものではありませんが、正しい方法で継続的に努力すれば、必ず結果につながります。
特に北海道の公立高校の入試制度では、実技教科でも十分に挽回のチャンスがあります。
自分の得意分野を活かしつつ、全教科にバランスよく取り組みましょう。

頑張る皆さんを応援しています!