
札幌の高校入試で後悔しないために!学校説明会の重要性

札幌市内の中学3年生と保護者のみなさんは、「どの高校を受験しようかと迷われているのではないでしょうか。
高校選びは将来の進路に大きく影響する重要な決断です。だからこそ、十分な情報収集が必要不可欠なんです。その最も効果的な方法の一つが「学校説明会」への参加です。
実は私は30年以上にわたり、1万組以上の親子と受験相談をしてきました。その経験から言えるのは、学校説明会で「何を質問するか」が高校選びの成否を分けるということです。

どんな質問をすればいいんですか?

学校説明会・個別相談などでは、
不安なことはドンドン質問してOKなんです。
この記事では、札幌の高校入試に向けて、学校説明会で絶対に聞くべき7つの質問をご紹介します。これらの質問をすることで、パンフレットやウェブサイトだけでは分からない学校の本当の姿が見えてくるはずです。
質問1:「学校の特色と育てたい生徒像を教えてください」
まず最初に聞くべきなのが、その高校が大切にしている教育理念や特色についてです。
「うちの学校は〇〇を大切にしています」という回答から、その学校の教育方針や校風が見えてきます。また「こんな生徒に育ってほしい」という学校側の思いを聞くことで、あなたの子どもとの相性が分かるでしょう。
札幌市内の高校は、進学校から専門教育に力を入れる学校まで多様です。例えば新陽高校では2025年5月に「オンライン学校説明会」を開催し、「新陽高校って、どんな学校なの?」「入学後どんなことを学べるの?」といった疑問に答える機会を設けています。
学校の先生からの説明だけでなく、在校生からの話を聞ける機会もあるんですよ。
あなたはどんな高校生活を送りたいですか?
具体的に何を聞くべきか
「建学の精神や教育理念は何ですか?」
「他校と比べて、貴校の最大の特徴は何ですか?」
「どのような生徒が貴校に向いていますか?」
これらの質問をすることで、その学校があなたの子どもの性格や学習スタイルに合っているかどうかが見えてきます。学校側の回答が具体的であればあるほど、その学校の教育に対する姿勢が明確だと言えるでしょう。
質問2:「カリキュラムの特徴と授業スタイルについて教えてください」
高校生活の大半を占めるのは授業時間です。どんな授業を、どのようなスタイルで行っているのかを知ることは非常に重要です。
単位制か学年制か、選択科目はどのくらいあるのか、少人数制授業はあるのか、ICTの活用状況はどうか…。こういった点を質問することで、実際の学校生活がイメージできるようになります。
札幌の高校では、例えば札幌光星高等学校のように、学習塾対象の高等学校入試説明会を開催しているところも多くあります。こうした機会を利用して、授業内容や学習環境について詳しく知ることができます。

あなたの学習スタイルなどをわかっている
学習塾の先生にどの高校が合いそうかを相談してみるのもOKです!
私の経験では、生徒の学習スタイルと学校の授業スタイルが合わないと、入学後に苦労することが少なくありません。だからこそ、事前にしっかり確認することも大切なんです。
具体的に何を聞くべきか
「1クラスの平均人数はどのくらいですか?」
「習熟度別クラス編成はありますか?」
「タブレットやPCなどICT機器はどのように活用していますか?」
「放課後の補習や質問対応の体制はどうなっていますか?」
これらの質問を通じて、あなたの学習スタイルに合った環境かどうかを判断しましょう。
質問3:「進路指導と進学実績について詳しく教えてください」
高校選びで多くの生徒や保護者が重視するのが進学実績です。でも、単に「どこの大学に何人合格した」という数字だけでなく、その背景にある進路指導の体制を知ることが重要です。
進学校を選ぶなら、志望大学別の対策講座があるのか、個別の進路相談はどのように行われるのか、過去の類似した成績の生徒がどのような進路を実現したのかなど、具体的に質問してみましょう。
札幌創成高等学校では、学校見学会や入試相談会を開催し、受験・学費相談コーナーを設けています。こうした機会を活用して、進路指導の実態を詳しく聞いてみるといいでしょう。
私が関わった生徒さんの中には、「進学実績だけで学校を選んだけれど、自分に合った進路指導ではなさそう」・「いきたい大学の指定校推薦が無かった」と志望校を変更する生徒さんもいました。
あなたはどんな将来を描いていますか?その夢を実現するためのサポート体制があるかどうかを確認することが大切です。
具体的に何を聞くべきか
「進路指導の体制はどうなっていますか?個別相談の頻度は?」
「大学別の対策講座や特別講習はありますか?」
「就職希望者へのサポート体制はどうなっていますか?」
「卒業生は主にどのような進路を選択していますか?」
質問4:「学校行事や部活動の特色を教えてください」
高校生活を充実させるのは、授業だけではありません。学校行事や部活動も重要な要素です。
文化祭や体育祭などの行事はどのように行われているのか、力を入れている部活動は何か、活動時間や実績はどうかなど、学校生活の楽しさを左右する要素について質問しましょう。
札幌の高校では、例えば北海学園札幌高校のウェブサイトを見ると、「学校祭」などの学校行事や、様々な部活動についての情報が掲載されています。こうした情報をもとに、説明会では更に詳しく聞いてみるといいでしょう。
私の経験では、部活動や学校行事に積極的に参加することで、高校生活がより充実したものになります。また、こうした活動を通じて培われる協調性やリーダーシップは、将来にも大きく役立つものです。
具体的に何を聞くべきか
「特色ある学校行事にはどのようなものがありますか?」
「部活動の活動時間や休日の活動状況はどうなっていますか?」
「文化部と運動部、それぞれの加入率や実績はどうですか?」
「部活と勉強の両立をサポートする体制はありますか?」

こうした質問を通じて、学校生活の充実度を判断しましょう!
質問5:「入試の出題傾向と対策について教えてください」
学校選びと並行して進めなければならないのが、入試対策です。学校説明会では、入試の出題傾向や対策についても積極的に質問しましょう。
札幌市内の多くの高校では、過去問題や入試対策講座を提供しています。例えば、立命館慶祥高校では、学校説明会などに参加した受験生向けに「過去問題集」を提供しています
入試の形式や配点、重視されるポイントを知ることで、効率的な対策が可能になります。

私が指導してきた生徒さんの中で最も成功したのは、早い段階から入試の傾向を把握し、的を絞った対策を行った受験生たちです。
入試本番で実力を発揮するためには、事前の情報収集が欠かせません!
具体的に何を聞くべきか
「入試問題の特徴や例年の難易度はどうですか?」
「面接試験ではどのような質問が多いですか?」
「内申点と当日点の比重はどのくらいですか?」
「推薦入試と一般入試の違いや、それぞれの合格基準はどうなっていますか?」
質問6:「学校の施設・設備や通学環境について教えてください」
3年間を過ごす場所として、学校の施設や設備、通学のしやすさも重要なポイントです。
図書館やICT環境、体育施設などの充実度、校舎の新しさ、冷暖房の完備状況など、学習環境に関わる要素を質問しましょう。また、最寄り駅からの距離やスクールバスの有無なども確認しておくと安心です。
札幌市内の高校では、オープンキャンパスや学校見学会で実際に施設を見学できる機会が設けられています。例えば札幌創成高等学校では学校見学会を開催し、校内見学ツアーを実施しています。
私の経験では、通学時間が長すぎると学習時間の確保が難しくなることがあります。また、冬の札幌は雪が多いため、通学のしやすさは特に重要なポイントです。
具体的に何を聞くべきか
「図書館の蔵書数や開館時間はどうなっていますか?」
「Wi-Fi環境やコンピュータ室の利用条件は?」
「最寄り駅からスクールバスは出ていますか?時間帯や本数は?」
「冬季の通学対策として何か特別な配慮はありますか?」
質問7:「学費や奨学金制度について教えてください」
最後に忘れてはならないのが、経済面の質問です。特に私立高校を検討している場合は、学費や奨学金制度について詳しく聞いておくことが重要です。
入学金や授業料だけでなく、修学旅行費や教材費など、3年間でかかる総額を把握しておきましょう。また、成績優秀者向けの特待生制度や、経済的支援が必要な家庭向けの奨学金制度についても確認しておくと安心です。
札幌の私立高校では、ウェブサイトに「高等学校等就学支援金」や「奨学生制度」についての情報が掲載されていることが多いです。こうした制度を活用することで、経済的負担を軽減できる可能性があります。
具体的に何を聞くべきか
「3年間でかかる総額はどのくらいですか?」
「特待生制度の選考基準や減免額はどうなっていますか?」
「分割払いや兄弟割引などの制度はありますか?」
「公的な就学支援金以外に、学校独自の奨学金制度はありますか?」
まとめ:学校説明会を最大限に活用しよう!
札幌の高校入試に向けて、学校説明会は貴重な情報収集の場です。この記事でご紹介した7つの質問を参考に、自分に合った学校を見つけてください。
学校の特色と育てたい生徒像、カリキュラムと授業スタイル、進路指導と進学実績、学校行事や部活動、入試の傾向と対策、施設・設備と通学環境、学費と奨学金制度。これらの情報を総合的に判断することで、自分に最適な高校が見えてくるはずです。
最後に一つアドバイスです。学校説明会では、パンフレットに載っていない情報を得ることが大切です。先生だけでなく、在校生の話を聞く機会があれば、積極的に質問してみましょう。彼らの生の声から見えてくる学校の姿があります。
30年以上の教育指導経験から言えることは、「情報収集に手を抜かない生徒ほど、後悔のない高校生活を送れる」ということです。
札幌の高校入試、自分に合った学校で成功を掴みましょう!詳しい受験指導や個別相談をご希望の方は、問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。